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伊400号 第二回 兵装(魚雷)と航続距離の比較。 [船舶]

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今日の本題に入る前に訂正とお詫びがあります。既に第一回記事修正しておりますが、3/08の記事中、涙滴型潜水艦の例として「ゆうしお」と艦の名前を紹介しておりました。
ゆうしお型7番艦「あきしお」が正解でした
失礼いたしました。
間違いに気付いたきっかけは、第一回の記事コメントで、tsunさんが、「全長は伊400号の方が長いんだよね」と書かれていたことです。

「てつのくじら館」(前回紹介したあきしおが展示されている建物の名前ですくまらさん鋭い)のホームページを見たときに・・・・。「しまった。」
気を取り直して、調べたところあきしおは全長76.2 m でした。伊400は122 m ですから、1.6倍伊400の方が大きいことになります。
写真加工してみました。

i400-akishio.jpg

今日の本題です。前回の「伊400号 第一回 装備、仕様 断面に特徴有り」を踏まえ、今回は兵器(魚雷)と航続距離について、他の国の潜水艦と比較しながら紹介しようと思います。

下の写真は、呉のヤマトミュージアムに展示されている九五式魚雷です。
この魚雷が伊400にも搭載されていたと思われます。
この魚雷の詳細についてはまた別の記事で紹介します。

640px-Type_95_torpedo.jpg

伊400号の兵装は前回紹介したように、下記の通りです。
40口径14cm単装砲 1 門
  25mm3連装機銃 3 基
      同単装 1 挺
  53cm魚雷発射管  艦首 8 門 搭載魚雷20本
 航空機 特殊攻撃機 晴嵐 3機 四式一号一〇型射出機 1基
航続距離 水上:14 knotsで37,500 nmi、 水中: 3 knotsで 60 nmi

他の潜水艦はどうなのでしょうか。
比較対象は、アメリカ、ドイツ、日本の二次大戦中一番多く製造された型式としました。

各潜水艦については、別途特集記事にしようと思っています。
[1]アメリカ バラオ級 128隻 就航
兵装 21 in (533 mm)魚雷発射管 全10門(艦首6門、艦尾4門)
                                搭載魚雷24本

航続距離  水上11,000 nmi( 10 knots )、水中 96 nmi (2 knots ) ← 水中48時間( 2日 )

625px-USS_Balao_SS-285_at_Guam.jpg

[2]ドイツ UⅦC型 626隻 就航
兵装53cm魚雷発射管 全5門(艦首4門、艦尾1門)
               搭載魚雷14本

 45口径88 mm単装砲 1門
 37mm単装機関砲   1基
 20mm単装機銃    2基
航続距離  水上8,500 nmi( 10 knots)、水中 80 nmi( 4 knots ) / 240 nmi ( 2 knots )
                     なんと2 knotsなら120時間( 5日 )

U 7-2c 800px-U995_2004_1.jpg

[3]日本 巡潜乙型 伊一五型潜水艦 29隻 就航

兵装 53cm魚雷発射管 艦首6門 搭載魚雷17本
    25mm機銃連装       1基
    航空機 零式小型水上偵察機 1機
航続距離 水上14,000 nmi(16 knots )、水中 96 nmi ( 3 knots ) ← 32時間

巡潜乙 800px-I-15.jpg

上記、3艦の兵装は航続距離(作戦日数に関わる)の長さが、8,500 - 14,000 nmiと倍半分くらいの開きはありますが、同じ距離航行する間に使用できる魚雷の数は、何本かと考えてみると、
1)バラオ級 21.8本/10,000 nmi
2)UⅦC型 16.5本/10,000 nmi
3)伊一五型 12.1本/10,000 nmi
とアメリカのバラオ級が一番多く、日本の伊一五型は半分近くになります。
さらには、伊400で同じ計算をすると、
たったの 5.3本/10,000 nmi です。

魚雷の面だけで言うと、
伊400は途中から特攻目的に用途変更されていますが、元々のパナマ運河攻撃に使用したとしても、三機の戦闘機クラスの航空機をはるばるアメリカ西海岸に運ぶ間に、アメリカの潜水艦の1/4の数しか魚雷を搭載していないのは丸腰と同じと思います。
このような長時間作戦する巨大兵器に対してその武装力の弱さは、戦略として間違っているように思います。

これはあくまで私の私見ですので、他にご意見有ろうかと思います。
失礼がありましたらご勘弁下さい。

今日もお立ち寄りいただきありがとうございました。


来たよ(82)  コメント(17)  トラックバック(0) 
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来たよ 82

コメント 17

まほ

魚雷・・・ひとたび当たれば、破壊力はあるのでしょうが。
by まほ (2012-03-10 02:32) 

pandan

魚雷ってそんなに大きなものなんですね。
by pandan (2012-03-10 06:33) 

ma2ma2

前の会社(20年以上前)で、同期の人間が魚雷発射システムの開発を行っていましたが、その時は有線の魚雷があったらしいです。
by ma2ma2 (2012-03-10 08:52) 

koume

すごい大きさなんですね。
びっくりです(@@)
by koume (2012-03-10 09:37) 

の

アイやイヤァ~~デカイ!(@_@;)破壊力は?どうなのデスかね~~
by (2012-03-10 11:28) 

rabbit

過って海上自衛隊の潜水艦内部を案内していただいたことがあり、本物の魚雷などを見たことがあります。その価格と破壊力に驚嘆したことがあります。深く静かに潜航し行動することを任務とする潜水艦乗りには強い精神力がないと務まらない世界ですね。
私の書斎には、戦艦大和の模型が鎮座してます。
by rabbit (2012-03-10 15:53) 

リキマルコ

今日は船ですね(*^^*)
明るく生きようさんは本当に乗り物にお詳しいんですねd(⌒ー⌒)!
by リキマルコ (2012-03-10 16:14) 

akanenosora

読ませて戴いて船の事 何にもしらないのだなぁ~~って
気がつきました(--;)
学習させて戴きました~~でも直ぐに忘れてしまうかも。
色々と好奇の目を持たないと駄目ですね(´_`。)ハンセイ
by akanenosora (2012-03-10 16:24) 

チョキやねん

オ~!魚雷ってこんなに大きいんですね(@_@)

by チョキやねん (2012-03-10 17:15) 

くまら

魚雷の発射管が、前だけかと思ってましたが
後ろにも有ったとは知らなかったです。
by くまら (2012-03-10 18:20) 

ねじまき鳥

日本は潜水艦の戦略が間違っていましたね。飛行機をどうしても積みたかったのでしょうか。

by ねじまき鳥 (2012-03-10 18:56) 

楽しく生きよう

皆さん来ていただいてありがとうございます。
また貴重なコメントいただけて嬉しいです。
皆さんと繋がっていられるんだなとしみじみ思います。
懲りずにまた来てやってください。
by 楽しく生きよう (2012-03-10 21:17) 

さきしなのてるりん

メタリックなものには目が逃げちゃう。ナイスして逃げようかと思ったら、またチェック欄が表示されず、これでコメント贈ると出てくるかも。そしたらナイスしますができなかったらあしからず。またね。
by さきしなのてるりん (2012-03-10 21:31) 

夏炉冬扇

今晩は。
今日は兵器ですね…
長男江田島です。
by 夏炉冬扇 (2012-03-10 22:36) 

瓶二郎

こんばんは
兵器も国様々で特色があるんですね!
いろいろ勉強になります。
by 瓶二郎 (2012-03-10 23:13) 

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