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合コン大会物語SP3 CX-5 ディーゼルターボエンジン SKYACTIV-D 工夫の数々 その4 低圧縮の弊害と克服1 低温時の工夫 [自動車]
http://akarui-mirai.blog.so-net.ne.jp/MAZDA-SkyActiv-D
前回までの2回で、圧縮比を下げると圧縮したときの温度が低くなる。
すると、窒素酸化物が少なくなり、ススが出にくいと書きました。
これはエンジン(つまり合コン会場)がある一定の温度以上の時です。
暖機されたエンジンは比較的暖かい上記の一定の温度範囲に収まっています。
でも、朝一発の始動時や冬期などエンジンの温度が低いとどうなるのでしょうか。
ちょっと物語の世界で見てみましょう。
下の図が合コン会場の壁が冷たい様子で、今カップルが出来て踊り出したのですが、その熱気を周りの壁が吸い取り、踊る気持ちを落としてしまいます。
すると弾み車に勢いが付かなくて途中でストップ。
圧縮比が低いと断熱圧縮の効率が悪く、冷えたエンジンに熱が吸収されてしまいます。エンジンは金属ですから熱を奪うのはお得意です。
こうなるといくら発火しても、ピストンを押す力ではなくエンジンを暖めるのに力を奪われてエンジンは止まってしまいます。
そこでマツダ興業ディーゼル担当が考えた秘策第二弾の登場です。
これが世界のディーゼル興行界が嘘つき呼ばわりした圧縮比14:1実現の瞬間その2です。
一度退場した合コン参加者を次の合コン参加者が入る段階である程度連れ戻すんです。
既に踊り疲れた前回の合コン参加者は、踊る力は残っていませんが、まだ体は十分にほてっています。
その体温で合コン会場の壁を暖める手助けをするんです。
体はほてっていても、イケメングループとカップルになれる女友達は残っていませんから、第一入口後方から押し屋が無理矢理押し込みます。
これを合コン大会数回分繰り返すと、弾み車がやっと回れるくらいにすぐ会場が暖まるのです。
マツダ興業ディーゼル担当は、壁の温度の上がり具合に合わせて出口を開いている時間を調整し、十分暖まったら一度出た者を引き戻すことをやめます。
すばらしいじゃないですか。
普通の言い方をすると、
SKYACTIV-Dはエンジン温度が低いときにも、エンジンが掛かりアイドリング状態続けられるように、[4 排気期]で捨ててしまう排ガスを、[1 吸入期]にもう一度少し吸い込みます。
↑SKYACTIV-Dの売りの一つ可変バルブリフト機構です。
2)排気ガスは燃えないガスですが、熱を持っているのでエンジンの温度を上げる助けになります。排気ガスは燃えないガス(不活性ガス)です。
3)軽油が燃えるために不足する空気は、ターボにより吸入することで補充します。
と言うことになるのです。
もう少しで終わりです。
次回までお付き合いください。
今日もお付き合い頂きましてありがとうございました。