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自動車用燃料としてのアルコール(エタノール) 第4回 ガソリンによる市場独占へ(1) [科学技術 テクノロジー]
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前回第3回では、アルコールとガソリンが自動車の黎明期で燃料としてどちらも使われていたと書きました。
自動車用燃料としてのアルコール 第3回 ガソリンとアルコールどっちが先??(2)
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現在は、オットーサイクル方式を中心とする4サイクルエンジン(一部2サイクルエンジン有りますが)の燃料としてがガソリンが君臨し、環境問題を軸にエタノールがもう一度自動車燃料の座を得るかもと言った状況になっています。
では、なぜガソリンが抜きん出たのでしょうか。
勝負の分かれ目は、生産性、コスト、パワーのようです。
[1]生産性(速度)
エタノールの生産は主に「アルコール発酵」方式です。
酵母にとうもろこしやサトウキビを与えて、酵母がえさの糖分を分解し、低濃度のエタノール(10%程度)を造り出します。このエタノールを蒸留という作業を繰り返し濃縮し純度を高めます。時間と手間がかかるわけです。
下の写真は蒸留器のミニチュア版を例として載せております。
それに対して、ガソリンは原油から作られることを知っていると思いますが、いきなりエタノール濃縮作業である蒸留と同じような方法(正確には他の性質の油(灯油、軽油、重油)も同時に生成されるので分留)で手早く生産できます。
原料は、エタノールが収穫に一年かかる植物を利用するのに対して、ガソリンは掘り当てたら無くなるまで連続して出続ける油田の原油を利用しますから原料の生産速度も量もガソリンの方が上なのです。
[2]生産コスト
「日本におけるバイオエタノールの生産コストとCO2削減コスト分」という産業技術総合研究所がまとめた資料(2007年)によると、工場出荷時のコストでエタノールとガソリンの生産コストを比較すると下記の通りです。
エタノール 98.0円/L 革新プロセス開発後で 58.1円/L
ガソリン 54.3円/L
次はパワーです。それについて書こうと思っていますが、長くなりますので今日はここまでにします。
今日もお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
ガソリンがパワー、生産性、コストの面で
すぐれているのでガソリンに移行していった
ことは十分うなずけますが、ガソリンは輸入に
頼っていて不安なときもあります。
アルコールを使ってうまくできる方法が生まれたら
いいな~と・・・
by yoko-minato (2013-05-24 05:42)
yoko-minatoさんコメントありがとうございます。
書いていただいたとおり価格が相手の思惑でどんどんつり上がってしまって佳いこと無いです。
自前で何とかなる日本になるようにしたい物です。
by 楽しく生きよう (2013-05-25 21:08)