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最終回 合コン大会物語SP4 CX-5 ディーゼルターボエンジン SKYACTIV-D 工夫の数々 その5 低圧縮の弊害と克服2 定常時の燃焼効率向上工夫 [自動車]

関連記事を見やすくするため、目次を用意しました。下記アンダーラインを付けたアドレスを押すとマツダ スカイアクティブD、CX-5、アテンザの目次を開くことが出来ます。目次から関連記事を開くことが出来ます。ぜひお立ち寄りください。

 http://akarui-mirai.blog.so-net.ne.jp/MAZDA-SkyActiv-D

 

前回は低圧縮比でしかも低温時の工夫について書きました。
今日は最終回として、エンジンが暖まってからの温度調整について書こうと思います。

エンジンが暖まってくるとNOxが出やすくなります
それを防ぐために、排ガスを使用して温度を下げます。
それっておかしくない?
前回排ガスはエンジンを暖めるために使ったじゃない。
そうです。でも今回は温度を下げる。

なぜか。

ヒントは、一度燃えたガスは二度と燃焼しない。(完全燃焼なら)


下の図で説明します。
一度合コンに参加した者がもう一度合コン会場に戻れる抜け道を造っているのです。これを普通に言うとEGR : Exhaust Gas Recirculation 排気再循環と言います。
一度合コンに参加した者を、紛れ込ませることによって、会場にいる参加者を水増しします。その数は途中のドアの開き具合で調整。
更にメインの入口から登場させるイケメングループの数は、押し屋が無理くり押し込む、合コン参加第一陣が増やした分だけ微妙に調整して送り込みます。
そこでカップル誕生と同時に、何度も語っているようにカップルが激しく踊り出すわけですが、紛れ込んだ前回の合コン参加者は、今踊り出したカップルに比べるとかなり熱が冷めています
踊るカップルが発散する熱を奪い自らまた暖まるのです。
ほら、合コン会場全体としては、「前回の合コン参加者」がいない時と比べると温度下がるでしょう。

045 EGR.PNG






これを普通に言うと、
排気ガスを排気として出す前に一部を分岐し、冷やし、再度吸気される空気と一緒に[1 吸入期]に吸い込む(EGR : Exhaust Gas Recirculation 排気再循環)ことで、燃焼ガスの温度を下げることが出来ます。このとき燃焼ガスの温度を下げすぎないように、EGRによる再貫流量を調整します。このときも、必要な空気量を得られるよう、ターボにより空気を送り込むことで適性空気量になるように調整します。
となります。


EGRにはもう一つの役割があります。一度燃焼したガスが燃焼ガスに混じることで燃焼ガス温度が下がれば、NOxが下がります。軽油が綺麗に混ざる前の燃焼が抑えられもします(ススの低減)。
更に、排気ガスにどうしても混じるススや窒素酸化物をERGで再度燃焼室で燃やすことでより完全燃焼に近づきます


物語風に言うと、
合コン会場に舞い戻った者達の中には、暴力カップルや、スス君が混じっています。
彼らは、もう一度新しい合コン参加者に混じり、新しいカップルによる踊りと熱にほだされて、暴力カップルは解散し、スス君も相手を見つけてちゃんとしたカップルを誕生させるのです。

この技術そのものは、マツダ興業ディーゼル担当が考えた工夫ではなく、ディーゼル興行界が以前から取り入れています。
でもマツダ興業ディーゼル担当はホモ達が女友達とくっつかない低圧縮下で、温度低下をあまりさせずさりとて熱くもさせずといった、うまく興業が軌道に乗るように工夫したのです。
これがすばらしい。
これが第三の秘訣と言ってもいいでしょう。


一つ一つの技術は以前からあるものですが、これまで誰も発想しなかった組み合わせ方にすることで見事に問題解決しています。
新しい技術開発もすばらしいですが、地道な努力によりそれが報われることもあるのですね。


合コン大会にお付き合い頂き入りが等ございました。今回で合コン大会開催本部は一時解散です。

今日もお立ち寄りいただきましてありがとうございました。


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